ダイナミックパッケージの賢い使い方。ホテルは航空券と同時予約で安くなる

エクスペディアのエアプラス割

最近は国内旅行でも増えてきた「ダイナミックパッケージ」をご存じですか。アメリカなどではホテル予約はダイナミックパッケージが主流だといいますから、海外へ旅する際に利用したことのある人は結構いるかもしれませんね。

ダイナミックパッケージは交通手段と宿泊がセットで予約できることがウリなのですが、では“フリータイム5日間”のようなパックツアーと何がどう違うのでしょうか。日本ではHISをはじめとしてリーズナブルなパックツアーも豊富ですから、メリット、デメリットを知って賢く利用したいものですね。

ダイナミックパッケージのメリットはカスタマイズできるフリープラン

ダイナミックパッケージとは、飛行機や新幹線などの交通手段とホテル・旅館などの宿泊施設をリストアップされたものの中から自由に選んで組み合わせられる商品のこと。簡単にいえば、自分好みにカスタマイズできるフリープランのツアーです。

旅程のほとんどが自由行動といっても、パックツアーの場合は利用できる飛行機の便やホテルはあらかじめ決まってしまいますよね。ダイナミックパッケージだと、それがチョイスできるというわけです。その分、フリープランのパックツアーとさほど変わらない価格か、やや高めになってしまいますが、航空券とホテルを一緒に購入することでセット割引が適用されるので個別に手配するよりはリーズナブルになるのが基本です。

またダイナミックパッケージでは、多くのホテルと航空券を組み合わせることができるので、パックツアーの設定がないホテルでも割引価格で宿泊できるメリットがあります。ホテルを予約すれば必ず往復の交通機関が必要になるわけですから、どのみち予約するなら個別予約よりも同時予約を選ぶべきですよね。

ダイナミックパッケージはエクスペディアや楽天トラベルといったオンラインの旅行会社をはじめ、JTBなどの旅行会社、ANAやJAL、LCCも含めた航空会社、鉄道会社などが、さまざまな名称で販売しています。2000年ごろ、アメリカのオンライン旅行会社が始めたといわれていて、予約から購入まで全てオンラインでできるのも特徴と言われています。日本の場合は、電話で予約ができるものや、旅行会社の窓口で直接購入できるものもあります。

ダイナミックパッケージで最も有名なのはエクスペディアの「エアプラス割」です。このサービスはホテルと航空券を自由に選んで同時予約するだけで、ホテル宿泊料が最大で全額無料になる驚きのサービスです。2016年よりテレビCMを開始して爆発的なヒット商品となりました。

エクスペディアのエアプラス割適用例

エアプラス割適用例

ダイナミックパッケージの価格は毎日変わる

そして、もうひとつ。パックツアーとの大きな違いがあります。それは価格が、時々刻々と変わるということ。パックツアーなら、いつ申し込もうとホームページやパンフレットに記載されている価格が変わることはありません。ところがダイナミックパッケージの場合は、同じ便、同じホテルの予約でも、昨日と今日とでは価格が変わってきます。安くなることもあれば高くなってしまうこともあり、いつ申し込むのが最安値なのか判断が難しいのが悩ましいところ。

しかし基本的には早ければ早いほど割引率は高くなるようです。わざわざ旅行会社に足を運ぶ必要はないですし、多くの場合、365日24時間ネット予約が可能ですから時間のない人にはとても便利です。また、国内の新幹線利用のダイナミックパッケージなどは前日まで予約ができますから急な出張や旅行には助かりますね。

飛行機もホテルも選択肢の多い会社を選ぶのがコツ

ひと口にダイナミックパッケージといっても販売している会社がたくさんあって、いったい、どこで申し込んでいいのやら……迷ってしまう人も多いはずです。そんな時、判断基準にしたいのが選択肢の豊富さです。

航空券とホテルを個別に予約するのであれば、飛行機はあらゆる航空会社のあらゆる便が、宿泊施設もどこのどんなグレードのホテルも自由に選ぶことができます。しかしダイナミックパッケージの場合は、そうではありません。自由に選べるといっても、あくまでも、販売する会社があらかじめリストアップしたものの中からとなります。

飛行機にこだわりたいなら

たとえば、ANAの「旅作」ならANAが旅作用に用意した飛行機の便とホテルの中から選ぶわけですから、選択肢が多いにこしたことはありません。飛行機にこだわりたいなら、まずはJALやANA、LCC各社などエアライン系のダイナミックパッケージを調べてみましょう。たとえば、JALのダイナミックパッケージであれば、コードシェア便も含め、多くの便の中から選べますし、クラスJへのアップグレードも可能。マイレージもちゃんと付きます。また、往路は2名別々の便で行き復路は同じ便で、という変則的な買い方もできます。あるいは、最初の2泊は友人宅に泊まるので1泊だけホテルを予約したい、なんてことにも対応してくれます。こうしたわがままが叶うのがダイナミックパッケージならではですね。

ホテルにこだわりたいなら

海外旅行でホテルにこだわりたいなら、エクスペディアなどホテル予約に強い会社のサイトを選ぶのが最良の方法。エクスペディアでは、同じホテルに連泊すると1泊無料や、今日の予約で45%オフといった割引も盛んに行なっています。また、パッケージツアーですと追加料金がかかってしまうことが多いひとり旅の場合にも使えますよね。

国内旅行なら新幹線プラス宿泊でダイナミックパッケージのメリットを発揮

ダイナミックパッケージが便利さと価格の両面でその威力を発揮するのは、実は新幹線での国内旅行かもしれません。中でも割引が少ない東海道・山陽新幹線を利用する時ですね。

鉄道はLCCと違って格安鉄道会社の類がありませんし、せいぜい、IC早特やぷらっとこだま、あるいは金券ショップでバラ売りされている回数券や株主優待券を買うぐらい。それにしても割引はごくわずかです。でも、宿泊と新幹線がセットになったダイナミックパッケージであれば割引率は最大25%。東京~名古屋間なら1泊分が浮くぐらいのリーズナブルさです。

新幹線での旅を計画しているなら、るるぶトラベルでネット販売が始まったJR東海ツアーズの「新幹線ツアーダイレクト」、「JR東日本のダイナミックレールパック」、「日本旅行のJRセットプラン」などを、まずはチェックしてみてください。「新幹線ツアーダイレクト」などは、前日の15時までの直前予約に対応なのも便利なところです。

予約自体はとても簡単。ただ、わがままを叶えようとすれば価格は高くなるし、安さを追求すれば思うような旅程にならないなど、自由度が高い分、意外に悩むかもしれません。まずは、ここだけは譲れないという部分を決めて組み立てていくのがいいのでは? 旅行会社系、航空会社系、どちらも割引クーポンをつけたタイムセールなどを時々やっていますから上手に利用してリーズナブルにわがままを叶えてくださいね。