飛行機のシート選び。エコノミークラスでも快適な座席位置とは?

快適な座席位置

「どこでもドアがあったら……」パリやニューヨークに出かけるとき、そう思ったことはありませんか。成田空港からのフライト時間は、直行便でも、どちらも12時間以上。エコノミークラスのシートで、長い時間を過ごすのは、なかなかキツイもの。ただ、同じクラスでも、エアラインや機種によって、そしてどこに座るかでも、疲れ方はかなり変わってきます。機内をより快適に過ごすための座席位置と良席を確保するコツを覚えておきましょう。

良席確保には、空港よりオンラインチェックイン

JALのオンラインチェックインオンラインチェックインってご存じですか?旅慣れた人にとっては、もはや常識ですね。航空会社から直接チケットを購入している場合、空港に行かなくても事前にPCやスマホからチェックインできるシステムのこと。カウンターに並ぶ時間と手間が省けるだけでなく、実はこのとき、シートも決めることができるのです。

空港に到着してチェックインすると、カウンターで窓側か通路側かを尋ねられて、席が決まりますよね。それと同じことが、空港に行かずとも、しかも、空港より早くできてしまうんです。ただし、2つの航空会社が共同で運航するコードシェア便など、一部、オンラインチェックインが出来なかったり、有料になる場合もありますから、チケットを購入した際に確認しておきましょう。

シート選びは、時間勝負。早めのチェックインがカギ

いつからオンラインチェックインができるかは、航空会社によってまちまちです。48時間前や36時間前、24時間前という航空会社も。でも、いずれの場合も、チェックイン可能になると、大抵、メールが送られてきます。少しでもいい席を確保したかったら、この時が勝負。“後でやろう”なんてスルーせず、すぐにチェックインしてください。空席の中から、最善のシートが選べます。

券種によっては、空いていても取れない席がありますが、その時は別の席にトライ。また、あらかじめ座席予約ができるチケットで、すでに予約を入れていたとしても、早めにチェックインを。航空会社がツアー用にキープしていた席など、直前でリリースされるシートもありますから、もっといい席にチェンジできる可能性があります。

足を伸ばしたいなら最前列(非常口前)がベスト。ただし、制約もあり

飛行機の座席表

では、どの座席を選べばいいのでしょうか。ベストといわれるのは、非常口前の窓際とその隣の席です(図:45列目)。離着陸時にフライトアテンダントと向かい合わせになる、あの最前列のシートですね。エコノミークラスで唯一、足を伸ばすことができますし、クラス内ではいちばん早く降機できます。足を伸ばせるという点では最前列の通路側も同じですが、トイレに近いためトイレ利用の乗客の行き来やワゴンがぶつかることも少なくなく意外に落ち着きませんから快適度はややダウン。

ただし、最前列は制約もあります。エアラインによっては、追加料金がかかったり、券種によっては選べない場合も。また、緊急時、フライトアテンダントらに協力し、乗客の脱出を手助けすることが義務づけられており、手荷物もすべて頭上の荷物棚に収納しなくてはいけませんから、運良くとれたときは、心づもりしておきましょう。

元々、足元スペースの広いビジネスクラスの場合、最前列はおすすめできません。トイレ待ちの乗客やギャレーから漏れる光が気になって、折角のビジネスクラスが台無しです。

長時間のフライトでは窓側、通路側どっちがいいの?

あなたは窓側派ですか? それとも、通路側派? フライト時間が短い場合は、離着陸の際に景色が臨める窓側もよいものです。しかし、長時間の場合は、やはり早めに降りられる前方の、それも通路側がベター。

通路側なら、誰に気兼ねすることなく好きなときにトイレに行かれますし、ギャレーにドリンクや軽食を取りに行くのも自由。また、長時間の座りっぱなしはきついですから、ちょっと通路に出て腰を伸ばしたり屈伸運動をすることもできます。その反面、窓側席の人がトイレにいくときはこちらも席を立たなければいけないのでそこはデメリットですね。

後部席のメリットとデメリット

飛行機の座席表

もし、空席が目立っていたら両サイドではなく中央シート後方の通路側も以外に狙い目です。席は前方から埋まっていきますから、運が良ければひとりで2~3席分ぐらいゆったり使えるかもしれません。また、エコノミークラスの最後部席は2列シートになっていることがほとんど(図:57列目)。2人で予約ならこの席を押さえておくと他の乗客に気兼ねなくフライトが楽しめますね。

一方、後部座席のデメリットは、飛行機を降りるのが遅くなることですね。また、後部は飛行機の揺れが大きくなるので乗り物酔いの方にはおすすめできません。

ゆったりくつろげる賢い席の取り方

2人予約で3列シートをゆったり使えるウラ技

2人でゆったり座席を使う方法前述の最後尾2列席以外にも2人予約のウラ技があります。2人で3列シートの両端を押さえるのです。3列シートの中央席は最後に埋まっていくので運が良ければ中央が空席のままフライトが楽しめます。仮に中央席に人が来た場合は席を交代してもらえれば2人横並びになれます。(これは新幹線の3列シートでも使えるウラ技です)

1人予約の場合はどの席がお得か?

ひとりでゆったり座席を使う方法1人予約の場合は4列シートの端がおすすめです。4列シートの中央2列は最後に埋まっていくので、運がよければ隣が空席でゆったり過ごすことができます。

ベジタリアンミールを予約して、いち早く寝る準備

シートだけでなく食事も予約しておけば誰よりも早く寝る準備ができます。レガシーキャリアの場合、大抵、特別食が用意されていて、事前に予約すれば規定の機内食から変更することができます。食事の内容や申し込み期限は、航空会社によって違いますが、最近は種類も豊富で、ベジタリアンミールひとつとっても、ローなのか、卵や乳製品はOKなのか、などいろいろ。

こうした特別食は、食事のワゴンがやってくる前に席まで運んでくれることがほとんど。早いときには、周りの乗客に食事が配られる前に食べ終わってしまいますから通路側に座っていれば、皆が食事をしている間に悠々とトイレに行って歯磨き。食後のトイレ混雑を避けて寝支度や到着前の身支度が済ませられます。どうしても肉や魚が食べたいというなら話は別ですが、味も悪くないですし胃にも負担がかからないので、おすすめです。

エコノミークラスはいろいろと制約が多いですが、それでもオンラインチェックインなどするとしないとでは大違い。少しでも疲れない工夫をして目的地に着いてからエネルギッシュに動き回りましょう。