ヨーロッパ行きLCCがない!ヨーロッパへ安く行ける航空会社選び

カタール航空

ロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ……。一度は足を運んでみたいですよね。でも、ヨーロッパへの旅は足代がかさむのが悩ましいところ。飛行機代を安く抑えたいと思った時、真っ先に思い浮かぶのがLCC(格安航空会社)ですが、残念ながらヨーロッパへは直行便が就航していないんです。高額なエアーチケットは覚悟するしかないの? なんとか安く行く方法はないのでしょうか?

価格で選ぶなら、中東系の航空会社で決まり

日本からヨーロッパへのLCC直行便は就航していませんから、直行便にしても乗り継ぎ便にしても必然的にレガシーキャリア(既存の航空会社)を選ぶことになります。直行便は、ANA、JALの日系のほか、ロンドンならブリティッシュ・エアウェイズ、パリならエールフランス、ミラノならアリタリア航空といった欧州系エアラインが就航しています。

中東の航空会社

ただし、オフシーズンのキャンペーン期間などを除けば、やはり料金は高額。安いチケットとなると、当然、乗り継ぎ便になります。中でも格安なのがカタールやエミレーツといった中東系航空会社の経由便。ハイシーズンでも10万円以下という価格は大きな魅力です。


中東系航空会社は“安かろう、悪かろう”ではない

格安なのは捨てがたい魅力だけれど、そこまで安いと、ホスピタリティはどうなの? 気になるところですよね。でも、その心配は無用。実は、中東系航空会社のホスピタリティは、世界でもトップクラスなんです。

旅行サイトの口コミを読んでいても、とにかく高評価。実際、航空サービスリサーチ会社Skytraxのランキングにも、それは現れています。2015年のトップ10には、カタールのカタール航空、UAE(アラブ首長国連合)のエミレーツ航空とエティハド航空の3社がランクイン。それぞれ1位、5位、6位にランキングされています。日本での知名度はまだまだこれから、というところですがヨーロッパから日本へ中東系を利用してくる旅行者は少なくありません。

2015年ベストエアラインズSkytrax
1位:カタール航空
2位:シンガポール航空
3位:キャセイパシフィック航空
4位:ターキッシュ・エアラインズ
5位:エミレーツ航空
6位:エティハド航空
7位:全日空
8位:ガルーダ・インドネシア航空
9位:エバー航空
10位:カンタス航空

フライト時間の長さはネックでも、経由地までの近さは魅力

安いし、サービスもいいとなれば、迷う必要はなさそうですが、実はデメリットもあります。それは、フライト時間の長さ。“値段もサービスも文句ないんだけど、とにかく時間がかかる”という利用者の声をよく耳にします。

実際、比較的スムースな乗り継ぎでも、目的地までは20時間前後。たとえば、東京からパリへのフライト。直行便なら12時間30分~45分ですが、羽田発のカタール航空の場合は、トランジットの時間を含めなくても、約17時間半かかります。成田発のエミレーツ航空で、約18時間半。

もっとも、これも考え方次第。機内で体がきつくなってくるのは10時間ぐらい経ったころ。カタール航空で、羽田からドーハのハマド国際空港までの所要時間は10時間半程度。ちょうど辛くなってきたころに機内缶詰状態から開放されますので逆にリフレッシュできます。話題の新空港も楽しめて旅の気分を盛り上げてくれるかもしれません。

空港から自宅まで。足の確保も忘れずに

中東系航空会社で知っておきたいことが、もうひとつあります。それは、深夜帯にかかるフライトスケジュールです。

たとえばカタール航空

往路:成田発 22:30/羽田発 1:00(深夜)
復路:成田着 17:55/羽田着 23:25
※2016年夏季スケジュール

羽田発着の場合、行きは仕事を終えてゆっくり旅立つことができても、帰りは、自宅までの足がなくなってしまう可能性も。そのため、搭乗券を見せれば、『天然温泉平和島』を朝まで無料で使えるサービスなどを行っていますが、そうした点も確認しておきたいところです。

経由地までの短さが魅力。北欧系、東欧系航空会社も選択肢に

いくら格安でも目的地まで20時間というのはやっぱり辛い。そんな人は、フィンランドのフィンエアーや就航を開始したポーランドのLOTポーランド航空を選択肢に入れてみてはどうでしょう。

フィンエアー

価格、ホスピタリティの点では中東系にはかないませんが欧州系の中では比較的安いですし、なによりフライト時間の短さが大きな魅力です。特に“ヨーロッパまで最短最速”といわれるフィンエアーは経由地のヘルシンキまでが9時間半。そこから、ヨーロッパの各都市へも3時間前後で着きます。缶詰状態から開放される時間も短いですし、乗り継いでから目的地までもすぐですからほんとにラクですよね。

東欧で初めて日本へ就航したポーランド航空も狙い目です。まだ週3便しか飛んでいませんが、成田から最初の経由地であるワルシャワまでは11時間前後。そこからヨーロッパ各都市へも2、3時間で到着し、機種もすべてドリームライナーと呼ばれるボーイング787型機です。また、ヘルシンキのヴァンター国際空港もワルシャワのフレデリック・ショパン空港も、それほど大きくないので乗り継ぎがわかりやすいのも安心できるところです。

慣れないうちは、どうしても乗り継ぎが不安で無理してでも価格の高い直行便を選びがち。でも、旅慣れてくると経由地でいったん機内から開放される乗り継ぎ便のほうが快適に感じることも少なくありません。飛行機代を少しでも安く抑えて浮いたお金で現地でおいしいものをたくさん食べましょう。