買った後に後悔しないスーツケース選びのチェックポイント

samusonaito

海外旅行に欠かせないスーツケース。10年前なら、ルックスと容量を基準に選んでいた人がほとんどだったのではないでしょうか。

ところが、LCCの普及で荷物のサイズや重量制限が厳しくなっている昨今は、その点にも慎重にならざるを得ません。リーズナブルだからLCCを選んだのにチェックイン時に重量を調べられ空港で割高な追加料金を取られてしまっては、元も子もないですものね。そこで、いまだからこそ抑えておきたいスーツケース選びのチェックポイントを。

機内に持ち込み可能なバッグのサイズは?

LCCに限らず、レガシーキャリアでも機内持ち込み手荷物・受託手荷物ともにサイズ制限があります。しかも、航空会社によって、あるいは、搭乗するクラスや機種によっても異なっているのが、ちょっと面倒なところ。

たとえばANAのエコノミークラスの荷物規定

ハンドバッグなどの身の周り品に加えて、もうひとつ荷物を機内に持ち込むことができます。持ち込みできるサイズは、

  1. 高さ55cm、横幅40cm、奥行25cmまで
  2. 3辺の合計が115cm以内、重さは10kgまで
  3. 3辺の合計にはハンドルや車輪、ポケットなどの付属品も含まれます

JALの場合もほぼ同じです。

外資系の航空会社はさらに厳しい

外資系の航空会社ではこれより小さいところもありますので、3辺の合計を110cmに抑えておくと直前に共同運航便になった時にも安心です。ANAで航空券を購入した場合でも共同運航便になった場合は、そちらの規定が適用されてしまいますので頭に入れておきましょう。

LCCの場合はもっとシビア

Jetstarなら、高さ56cm、横幅36cm、奥行23cmで、重さは7kgまで。空港で計量されて1辺でも1gでもサイズがオーバーしていれば受託手荷物にしなくてはならず、手荷物料金のほか、空港カウンター使用料までかかってしまいます。新たにスーツケースを買う際にはサイズをチェックしておくこは必須です。

新素材を使った軽量スーツケースが次々登場

アジアや国内など近距離の旅が多く、機内へ持ち込むことを考えてスーツケースを購入する場合は、重さもとても大事です。行きは問題なくても帰りにお土産などを詰めると重量オーバーになってしまうこともありますよね。そのためには100gでも200gでも軽いスーツケースを選びたいもの。

実際にブランド史上“最軽量”をうたったスーツケースが相次いで登場しています。Samsoniteの軽くて丈夫な新素材、Curvを使ったシリーズ〈コスモライト〉、RIMOWAの〈サルサエアー〉などは、持ち込みできるサイズで2kgを切っています。

サムソナイトのコスモライト RIMOWAのサルサエアー

同じサイズでも3kgを超えるものも当たり前のようにありますから、それと比べれば1kgも違います。7kgまでという重量制限などを考えると、この差は大きいですよね。SamsoniteやRIMOWAのスーツケースは決して安くありませんが長い目で考えればおすすめです。利用頻度も考慮して選びましょう。

ボディの頑丈さも必須のチェックポイント

サイズ・重量のほかに、選ぶ時に必ずチェックしておきたいのが「丈夫さ」です。いくら軽くて持ちやすくても、壊れやすくては意味がありません。

手荷物コンベアにスーツケースが流れてくるのを待っている際、ドスンバタン、大きな音が聞こえてきたことありませんか。海外の空港などでは、結構、手荒に扱われている(投げる、蹴る)可能性大ですから、中の荷物を守るためにも衝撃に強くて丈夫なボディが必要です。(日本の空港は世界一手荷物の扱い方が丁寧です)

まず避けたいのは布製のもの。できればポリカーボネートかそれに匹敵する軽くて丈夫な新素材を使用したものを選びましょう。前出の〈コスモライト〉や〈サルサエアー〉などは、軽いだけでなく頑丈なところも評価されるゆえん。表面は、鏡面のようにツヤツヤ光沢があるものとマットなもの、溝が入ったものとツルンと平らなものがありますが、キズの目立ちにくさを考えるとマットで溝が入ったものがベターです。

実はボディより肝心!? なキャスター

ボディだけではありません。キャスターもボディに劣らぬ大事なチェックポイントです。

旅の途中でスーツケースのキャスターが壊れてしまうと、とてつもなく重いカバンを手で持つことになりますから、ほんとに苦労します。では、どんなキャスターがついているものがいいのでしょうか?

ヨーロッパなどは石畳が多く道もデコボコしていますから、溝などにひっかかりにくい、車輪が大きめで丈夫なものがベスト。車輪が大きければ、小さいものより、1回の回転で長い距離を進めますから摩耗も少なくてすみますよね。

丈夫か否かの判断は、素人では見分けにくいですが、キャスターに“HINOMOTO”というクレジットが入った、日本の老舗錠前メーカー〈日乃本錠前〉のものは定評があります。

スーツケースのキャスター

もっとも、最近のキャスターは進歩していて、すぐに壊れてしまうような粗悪なものは少なくなっているようです。また、キャスターの数は、2つより4つ、できれば転がした時に静かなものが理想的です。車輪の数に関しては、4輪が主流になってきていますから、それほど迷うことはないかもしれません。

購入先はインターネットかショップか。

スーツケースのチェックポイントが分かってきたところで、では、どこで買いに行きましょうか。

店舗に行く手間も省けて持ち帰る必要もないことを考えれば、ネットショッピングが便利なのは間違いありません。種類も格段に豊富です。ただしネットで購入する場合でも、その前にバッグ専門店なり、ディスカウントショップなりでサイズや重さ・強度・取っ手の握りやすさなどを体験してみることをおすすめします。

やはり、写真で見ているのと実際に持って運んでみるのとでは感じが違います。商品が到着したら想像以上に大きくて扱いにくい、なんてこともありますから、小柄な女性ならなおさらです。ネットで目星をつけたものと、同じものを実店舗でチェックしてから購入しましょう。

サイズは旅の長さ次第ですね。予算に余裕があれば国内や近場のアジアなどに持っていく機内に持ち込めるサイズのものと、ヨーロッパやアメリカなど2週間以上の旅行に持っていくサイズの2種を用意しておくと便利。どっちの旅行もひとつですませるのは、なかなか難しく中途半端になってしまいがちです。

高価なスーツケースがバーゲンで安くなっているのなら話は別ですが、中国製などの安いのものには、それなりに理由があります。実際、人気のRIMOWAのスーツケースは高価ですが、使ってみると、その良さがいろいろな面で実感できます。もっとも、RIMOWAでもブラックやジュラルミン製などは持っている人が多すぎて、間違えやすいのが玉にキズ。自分のものとわかるようにシールなどを貼っておくことをおすすめします。たとえ、自分は間違えなくても間違えて持っていかれてしまうこともありますから。